住宅ローンを勉強していくと、変動金利と固定金利があることを知ると思いますが、固定金利はその名のとおり、金利が固定されて、元利金等返済の場合は、返済額も固定されます。

しかし、変動金利の住宅ローンは意外に誤解をされていることが多く、 コロコロと金利が変動するように思われているケースもあります。

ですが、実は銀行の変動金利の住宅ローンはそうではありません。

毎月毎月、銀行がその月の金利を発表します。当然、住宅ローンの変動金利の利率も発表しますが、あくまでそれは、その月に実行される金利をさしています。

仮に今月の金利が2.475%と発表されていましたら、その月に住宅ローンの借入をされた場合に、2.475%という利率で借入が実行されます。

そしてその後、毎年4月と10月に借入した住宅ローンの金利が見直しされるのです。

仮に35年返済で借りた住宅ローンが、実行されてから1年後に、住宅ローンの金利が0.1%あがったとします。

すると、毎月毎月支払う金利が上昇します。

けれども、実は返済額は上がらないのです。返済額は変動金利で借りても、借りてから5年間は変わらないのです。

混乱するかもしれませんので、もう一度ポイントをまとめますと、変動金利で住宅ローンを借りた場合のルールは、
(1)金利は年に2回、4月と10月に見直す
(2)返済額は5年間固定
なのです。

金利が上がると、当然支払う金利の金額が上がりますが、返済額は変わらないため、元金の減りが少なくなるのです。

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具体的な数字で示しますと、
返済額が10万円で、そのうち利息が2万円だとしますと、元金は8万円減ります。
けど金利が上がって2万円の金利が3万円になると、元金の減りは7万円になります。

つまり、住宅ローンの金利が上がると元金の減りが遅くなるのです。本来、35年で支払いが完了するものが、完了しなくなります。

そこで、5年たったときに、その時点での元金と金利で30年返済(5年経過したら、残りの期間は30年)で再度計算をして、住宅ローン支払額を見直すのです。(上限は、当初返済額の1.25倍)

なので、住宅ローン支払額が上がるとしても5年後になります。

以上が、住宅ローンの変動金利の理屈でした。


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