住宅ローンを変動金利で借りるときに、心配なのは借入れしたときの金利が上昇したときです。

反対にバブルの絶頂期から金利が下がり始めていたころは、変動金利のほうが安全だと思われていたのかもしれません。

たとえば、住宅ローンを金利優遇を受けて、借入れの金利が1.075%だったとします。
金利1.075%で3,000万円、35年返済で借りると、
月々の返済額は85,738円になります。

もしも、借入れした翌年に金利が1.0%上がって、2.075%になるとどうなるのか?

まず、当初住宅ローンを組んだときの返済額85,738円は実は変わらないのです。
当初の返済額85,738円は5年間固定です
(金利が固定ではなく返済額が固定

しかし、金利が上がると85,738円のうちの金利の内訳が多くなるのです。

つまり、1回の返済で減る元金の金額が少なくなるのです。

わかりやすく言うと、
金利が上がると元金の減りが遅くなるのです。

そして5年後に再度計算をしなおします。
先ほどの例のとおり、当初1.075%で借入れをして、
2年目に金利が1.0%上昇し、
4年経過した場合(当初より5年経過した場合)、
5年後の元金の金額は、約2,681万円になっています。
(それでも319万円減っているんですね)

そこで再度計算しなおします。
元金2,681万円 金利2.075% 
返済期間30年(5年経過していますから)

そしてその場合の支払額は、100,126円になります。
(14,388円の上昇、上昇率は16.7%です)

一応銀行の決まりでは、5年ごとに返済額の見直しを行いますが、当初住宅ローンを組んだときの支払額の25%アップが上限となっています。

急激な金利上昇に対してのリスクヘッジではありますが、25%も返済額がアップすると、間違いなく家計を圧迫するでしょう。

住宅ローン金利の上昇に伴って、給料も上がればそれはいいかもしれませんが・・・。


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そういう意味では変動金利は怖いですね。

銀行としては、変動金利で借入れしてもらえば、常に利息を取れますから、銀行側としてはありがたいのでしょうね・・・


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